高校生活を振り返って 高3編

受験生の一年が始まってしまいました。教科書過程は概ね高2で終わるカリキュラムだったので、初っ端から過去問を大量に解かされ、不安は溜まっていく一方。が、学校との両立は自分には無理だと思い塾には通いませんでした。

 

 平日は学校の補習、土日は図書館に行く、という生活をひたすら繰り返す一年でした。地元の図書館だけでなく、途中からマンネリ化防止で日曜は大和のシリウスという図書館に通ってました。f:id:Kaichooooo:20180328230314j:image

 

発想力が乏しく数学が苦手だった自分にとって幸いだったのは、英語が得意という事でした。中学時代かなり時間をかけたのもありますが、ポケモンで英語に触れる機会が沢山あったからでした。


国公立志望だった僕にとって、国語社会は強敵でした。1年次、それらがあまりに嫌いで殆ど勉強しなかったからです。結局勉強を開始したのは9月くらいからでした。f:id:Kaichooooo:20180328230844j:image

 

学校の行事も一通り終わり、いよいよ受験期に差し掛かって行くと、逃れようのない不安に押しつぶされて鬱になって翌日には回復する、Sin波のような心持ちでした。でも、段々とクラスの人とも仲良くなって、支えあいながら何とか折れずにいられました。受験は何よりメンタルやモチベーションの維持が一番大事なのです。

 

どの教科も点数を自分の才能的に出来る所まであげたら後はあまり勉強せずにYoutube見てたりゲームしたりしていました。が、限界は限界なので仕方ありません。

 

年が明けいよいよセンター試験。自身の全てを出すのみです。f:id:Kaichooooo:20180328231312j:image

 

1日目は文系科目。自分の得意な英語で勝負。社会科目は倫理を選び、まずまずの出来。20点30点にならないだけマシでした。

休憩時間スマホを開くと受験期に一番来て欲しくなかった情報が目に入る。

https://mainichi.jp/articles/20180114/spn/00m/200/004000c

f:id:Kaichooooo:20180328232718j:image

出来れば受験が終わってからこの報道が来て欲しいと前々から思っていましたが、まさかセンター試験当日に来るとは思いませんでした。頭が真っ白になりかけましたが、僕は倫理で徳を積んだので何とか耐え、国語と英語の試験も終了。

 

2日目は理系科目。ここで取らないと国公立への道が途絶えてしまう。物理は良い出来でした。有機化学を半ば諦めた化学もまずまずでした。が、数学で頭が真っ白になってしまいました。今までやってきた国語や社会が無駄になってしまうと分かっていても、何故か問題が解けない。分かるところだけは解き後は適当にマークしました。

 

自己採点は本当に嫌でした。9割アベレージだった英語も八割に落ちてしまい、かなりショックでした。配点的に前期横市後期横国しかありえませんでした。

 

センターが終わり私立入試が始まる。1校目の滑り止めはとてつもなく緊張しました。入試の日程が連続するのは本当に体力的にも精神的にも大変でした。

合格者削減の波に呑まれたものの、物理の問題がドンピシャで当たった明治に受かった瞬間、安心感からかやる気がなくなってしまいました。数学や物理の問題をちょこっとやるくらいで前期前は全然勉強しませんでした。

 

前期横市の日がきました。あまりやる気が無かったので、深夜2時くらいまで起きて受験会場に向かいました。

 

問題は本番のプレッシャーもあって過去問よりうまく解けず、不合格が頭にちらつき落ち込みながらも後期に向けて勉強を再開しました。

 

後期を前に卒業式を迎えました。高校に入学した時は1秒でも早く卒業したいと切望していたけれど、いざその日を迎えると、様々な人との様々な思い出で彩られた高校三年間を思い返すと、卒業したいという気持ちは全く湧きませんでした。

 

後期の数学は自分が持っていない発想力を問われる問題で半ば諦めていながらも一縷の望みにかけていました。そんな後期を直前に控えた日の朝、親からのLINEで目にしたのは自分の受験番号が載った合格者発表でした。

 

報われた。報われた。本当に報われた。自分のやってきたことは無駄じゃ無かった。合格した喜びよりも、自己承認欲求を満たされた、安心感の方が遥かに強かったのです。

 

振り返ってみれば、絶望的なスタートを切った高校生活は入学時思い描いていた以上に素晴らしいものになりました。

ポケモンを通して得たものは対戦の強さだけではありませんでした。得たものは語り切れないほど様々でした。

そして高校生活で何よりも欲しかった、自分の事を理解してくれる、気の置けない友だちが沢山出来た、その事実だけで、高校入学時に心にポッカリと空いた穴は完璧に埋まったのです。

 

『無駄な事は本当に何もない』

 

高校生活を通して心から実感しました。一見すれば時間の無駄だと言われる事でも、自分なりの姿勢で取り組んでいれば、想像以上に沢山のものが手に入り、色んな人と出会えるのです。

 

f:id:Kaichooooo:20180329003904j:image

もう昔の自分に押し潰されることはありません。孤独感を感じる事もありません。だからこそ、高校生活で学んだ様々な事を胸に秘めて、無限の可能性を秘めた未来に向かって歩いていきたいと思います。